2010年に発刊された本です。年月は経っても、行動や考え方は参考になります。
人類は前に前に進んでいきますが、その先にのみ幸せがあるのでしょうか?
人によりけりかもしれませんが、後退することで幸せを見つけられるかもしれません。
そんな新しい考え方ができる、選択肢が増える1冊です。
著者の髙坂氏の経験談で、考え方などが綴られています。とても読みやすいので、人生の幅を広げたい人は是非!
ダウンシフトしてミニマムに生きるとどうなる?
著者:髙坂勝氏ダウンシフターズとは?読んだ感想
まず、とても読みやすい本で3日ほどで完読しました。
読み終えて思ったことは「何もしないで生きることは不可能」と感じました。これは、私の中ではとても良い意味です。
「生きる」ということは、何かをすることです。当たり前かもしれませんが、自分が「何をするのか?」「何をしたいのか?「何がしたくないのか?」が重要です。
ほとんどの人は、いい大学を目指し、いい会社に入り、たくさんのお金を稼ぎ、いい老後を生活したいと漠然に植え付けけられているように感じます。
しかしながら、そこに幸福や幸せがあるのかは、別問題であると言うこと。
いい大学やいい会社に入れれば幸せになれるのか?
必ず約束されていないことは皆わかっています。
むしろ、いい大学やいい会社に入れても不安はあると答える人の方が多いです。
では、なぜ皆そこを目指すのか?それは、選択肢を知らないから。
人と違う生き方は不安であるから。
比較的に安定したお金がもらえるから。
私はこの本を読んで、自分自身を分析し直しました。
自分は何が嫌いで何が好きなのか?何がやりたくて何がしたくないのか?
自分が好きなこと、自分がやりたいこと、そこに人生の目的があるように思います。
そんなことを気づかせてくれた1冊です。
減速して自由に生きる|内容|ネタバレ
大量生産、大量消費の社会に疑問を抱き、幸せを見失ってはいないか?
そんな社会の当たり前のレールから降り、大企業サラリーマンを退職し、ミニマムに、ダウンシフトして生きる道を選んだ著者。
自分は社会の役に立てているのか?はたまた人や社会を不幸にさせてはいないか?と考え行動に移す。
働きすぎない、稼ぎすぎない、そんな生き方を求め、自分で都内に6坪のオーガニックBARを経営する。1日の客数を5人から6人と想定して、米と大豆は自給自足。
働きすぎず、したいことをし、したくないことは極力しない方向で、知恵と工夫を繰り返し生きていく。
半農半X、生活の半分を農業をして自給自足をする。残りのXの部分は自分がしたいことをすればいいという考え。
今はNPOの活動や政党を立ち上げるなど、社会活動に積極的に取り組んでいる。
生きるために必要な分だけを稼ぎ、残りの時間は自分や家族の幸せのために使う。
そんな自分の信念を貫き生きていく様を分かりやすく丁寧に描いている。
本を読み終えて、自分に取り入れてみたいこと|自分の考え
私はもともと、「人間の物に対する欲求は永遠につきないもの」と定義しておりました。
いい車を買ってももっといい車が欲しくなる。これは家やブランド物も同じに思っていました。
ならば、それは一度止めてみるのもいい!と考え、不必要に物を購入しなくなりました。
そんな自分は偉い!なんて思っていましたが、この本を読んでまだまだ自分の未熟さに気が付かされました。
不必要な行動や不必要な買い物は社会にマイナスの影響を与えているかもしれない。そんなことを考えたことがありませんでした。
食べる物でも食物連鎖があり、それを食するためにどれだけの代償が払われているのか、理解はしていました。
しかし、それを自分のこと、もしくはこれから社会を生きていく子どもたちのこととして、ちゃんと考えて上げられていませんでした。
今、食卓に並ぶ物は自然にとれた野菜やお肉はほとんどないでしょう。
それは良いことなのか?そうでないことなのか?正解は分かりませんが、考える機会となりました。
「経済成長こそが、上を目指すことだけが、幸せではない」そんなことを改めて感じ、「シフトダウン」と「ミニマム」の中にも幸せがあるかもしれない。と思うようになりました。
これからの人生の選択肢が増えました。
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