「どんなに裕福な金持ちであっても、助け合いの心を持たない人間は、豪華な料理に塩がないのと同じである」
(ユダヤ教の格言)
世界には約1500万人のユダヤ人がいると言われています。
そんなユダヤ人は世界的に有名な成功者を生み出し続けています。
この本はそんなユダヤ人の考え方や教えがわかりすく書かれています。
「幸せとは?」「成功とは?」そんな疑問を持ったことがある方なら、是非おすすめの1冊です。
ユダヤ人の有名人・成功者・俳優
ラルフ・ローレン(服飾)
ハリソン・フォード(俳優)
ウィノナ・ライダー(俳優)
アインシュタイン(学者)
フロイト(学者)
ラリー・ペイジ(Google共同創業者)
セルゲイ・ブリン(Google共同創業者)
マイケル・デル(デル創業者)
ここには、とても書ききれない1度は聞いたことのある名前の方が多くおられます。
何故、ユダヤ人には分野を問わず成功者が多いのでしょうか?
ユダヤ人には過去の歴史や特有の思考方法がある
この本ではタルムードの教えをもとに分かりやすく、説話ごとに解説されています。
この教えをユダヤ人は子供のころから伝え聞かせ、思考方法を養ってきたと思われます。
日本では、こんな説話を子どもに話すような文化はありません。
説話自体が教えとなっている部分もありますが、説話に答えがない場合もあります。
これは、自分で考えて答えを自分で見つけるということ。
特に子どものうちにこの「自分で考える」という習慣を身に付けさせます。
この考えを子どものころからしっかりと、学び実践できるように教えこまれています。
タルムードの教え|説話例
たくさんの説話がありましたが、その中でも自分が特に印象に残ったこと説話を取り上げてたいと思います。
説話「魔法のザクロ」
「ノーペイン・ノーゲイン」犠牲なくして成功なし
仲良しの三人の兄弟が、一人のお姫様と結婚をするお話。3人兄弟の中で誰と結婚をするのか、お姫様は3人が何を失ったかで結婚相手を選びました。
この話は少し極端な話のように感じましたが、「失うことが先」という考えはユダヤの考え以外にも聞きます。
現代の社会でも取り入れやすい考え方だと感じました。
また、日頃から考えていたことなので、特に印象に残ったのかもしれません。
「いい大学に入りたい!」「自営業がしたい!」「お金持ちになりたい!」「自由になりたい!」
人が欲しいと思ったものを一直線に求めても、手に入りません。何かを得たいのであれば、何かを犠牲に捨てなければなりません。
捨てるもの、例えば「時間」「お金」など、欲しいものと全く関係のないものかもしれません。
受験生の我が娘のお話。
私の家には高校受験を控えた娘がいます。その娘は行きたい学校がありますが、学力がまだ追いついていません。勉強もさほど、捗っている様子ではありませんでした。
この本を読んで娘にアドバイスをしてみました。
「自分が今、とても大事にしているものを、我慢したり捨てたりすると、欲しいものが手に入りやすくなるよ」
娘はキョトンとしていましたが、しばらく考えていました。
そして、娘はすぐに行動をしました。
そして出した答えは自分の携帯電話で大好きなアプリを消すという行動でした。
本人はすごく勇気がいったと話していましたが、結果はすぐにでました。
学校の期末テストで今までの成績を大きく上回る高得点をとれたのです。
この件で、娘が頑張れた結果の出た理由は2つあると感じました。
1つ目は、携帯を見る時間が勉強する時間に変わったこと。
2つ目は、好きなものを捨てることで、勉強に対する気持ちがとても強くなったこと。
ユダヤ人の成功哲学「タルムード」の金言集を読んで|まとめ
自分が読んで良かった、好きな本の1冊となりました。もっと早くに読んでいれば、自分の子供たちにも違った伝え方をしていたかもしれないと思いました。
これは宗教などはまったく考えず、一つの考え方としてとても大切であると思いました。
特にこれからの子供たちにとって、必要な教えや考え方が豊富にあったように思います。
育てる大人は、子供たちに苦労をしないように、失敗をしないようにと、良かれと思って配慮をします。
これは、「子供の頃に必要な失敗が減り、また考える力が身に付きにくくなる」ということになります。
赤ちゃんは転がりながら、立つことや歩くことを覚えます。大人になるまでは、失敗しながら学んでいくのが子供です。
大人が子供たちの前にレールを引いてしまわないようにしなくてはいけません。
子供たちは、何も考えなくてもレールの上を歩くことができます。逆にいうと、レールの上しか歩けなくなります。
タルムードの教えは、基本的に「自分で考え、自分で行動する」考える力を養うことが大切であると説いています。
どんな境地に立っても、知恵をしぼり、切り抜ける力を子供たちには身に付けてもらいたいと思います。
そして、自分だけの幸せを見つけてもらいたいと願います。
この本と出合えて本当に良かったです。
くじらこん
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