「5S」お仕事をされている方であれば聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?さらに「3ム」をつけ加えて考えることにより、5Sの意味が理解しやすくなります。
トヨタ生産方式(システム)といって、ムリ・ムダ・ムラ(3ム)を省くことで生産効率が上がるという考え方です。これは、色々なことに応用ができます。
とにかく、この3ムを考え取り除くことが、仕事や生活の効率UPにつながるということです。
そして、この3ムを取り除く基本となるのが5Sとなります。
これを日常でも少し意識をすることで、生活の質が高まりますよ!
職員研修などでもよく取り上げられていますよ!
詳しく説明されている本はこちら^^
目次
5S3ムとは?トヨタ生産方式(システム)から学ぶ
5S3ムとは、5個のSと3個のムのことです。
5Sとは
① 整理
不要な物やいらないものを捨てること
② 整頓
必要な物を整え分かりやすく表示すること
③ 清掃
綺麗にすること。点検すること
④ 清潔
上記3つを保ち、綺麗な状態を維持すること
⑤ 躾(しつけ)
ルールや規則を守り、それを習慣づけること
会社や企業によっては、もっとたくさんの「S」を掲げているところもあります。
しかし、基本的になるのは上記の中でも3つ「整理・整頓・清掃」となります。
3Sとも言います。これを基本として、③と④の清潔、躾が存在してきます。
この「整理・整頓・清潔」が下記の3ムを防ぐ効果をもたらします。
3ムとは
① ムリ
ムリをやめたいなら、ムリの原因かを見つけること。それは「清掃」し綺麗な状況から点検を行うことでムリを発見できます。
② ムダ
ムダをやめたいなら、ムダの原因かを見つけること。それは「整頓」し必要な物とそうでない物を分けることで、発見できます。
③ムラ
ムラをやめたいなら、ムラの原因かを見つけること。それは「整理」し環境を整えること。そうすれば、いつも同じ行動がとれ、ムラの無い動き(行動)になります。
この3ムを徹底的になくしていきます。3ムが目的となり、5Sが手段と考えます。
3ムはなぜ不必要なのか?具体例から考える|時間・行動の効率化
ものが見つからない。ものを探す。これはムダ。
使おうと思っていた道具が、いつも違う場所に置いてあると、その度に探さなければなりません。物を探している時間や行動は、まさに「ムダ」です。
必ず同じ場所に直すようにすれば、探す手間がなくなります。
しかし、自分1人がこれ守っても、他者が違う場所に直してしまっては意味がありません。これを防ぐために、会社や生活の場では統一した規則、ルールとして設ける必要があります。
やり方、方法が人によって違う。これはムラ。
上記の物を同じ場所に置くことにも通じるところがあるのですが、使うものが色々な場所にあると、これからする作業の順番が変わってしまうことがあります。
その都度、自分の中で効率の良い方法を探すのが人間ですから、「これが近くにあるからこれから始めよう」という事態が起こってしまします。
そうすると、いつもしている作業でも、手順が違えばかかる時間がは違ってきます。これは「ムラ」です。
同じように、人が変わればやり方が変わるのは当然です。しかし、これでは安定した生産を生み出すことは難しいです。
安定した生産を生み出すためには「誰がやっても同じ時間、同じ行動、効率」が大切となります。
そのためには徹底して「ムラ」を排除していきます。
5S3ムを具体的に取り入れるためには?
すなわち「整理・整頓・整頓」の徹底です。
これを掘り下げると、目的は汚いから清掃する。整理する。整頓する。という考えではなりません。
汚させない状況、散らかすことができない状況。清潔感が常にあるが最終目的です。
これを徹底することにより、「3ム」が排除されます。
具体的にお伝えすると、トイレが汚れているから掃除をするのではありません。目に見えず汚れていなくても、掃除はするのです。
どんな小さな汚れや散らかしがあっても、気が付いた時に気がつた人が徹底して整理・整頓・清掃をします。常にこの3つが守られた状態を保つことが大切なのです。
トヨタ生産システム「5S3ム」をまとめる
1人なら何の制約もなく、自由に何でもできます。
しかし、2人以上 になると仕事でも家庭でも「集団」となり、決まりやルールが必要となります。
そして、決まりやルールの中に「整理・整頓・清掃」を入れるだけで物事がスムーズに、間違いが少なく進みます。
「自分は綺麗な空間は落ち着かない」や「散らかっていても、自分なら何がどこにあるかわかる」
と思っている方もおられると思います。しかし、それは1人の場合のみ有効です。2人以上である場合は色々なことに支障が出ます。
「ムリ・ムダ・ムラ」を無くすためには、環境的にも心境的にも気持ちよく、仕事や活動ができる生活空間を作ることが大切です。
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